ノギスとは、0~300mm程度の幅を±0.05程度の精度で測る測定機です。
動画がわかりやすいと思うので、こんな感じです
見ての通り、素早く幅の測定が可能です。
さらに丸いモノも測れます。
※カラーの内側と外側
それだけではありません。
段差も測ることができます。
※L型ブロックの段差測定
手のひらサイズのまぁまぁな精度の部品はノギス一本で測定できてしまいます。
そんな便利なノギスですが、人によって測定値にバラツキがでやすい測定器の一つです。
一番安定しやすい外寸ですら人によって測定誤差があります。
それでは、測定方法別で測定のコツを伝授していきたいと思います。
・外寸の測定(ブロックをジョーで測定)
一番シンプルですが、ポイントはココ
※先と奥で測る動画
できるだけジョーの付け根部分で測りましょう。
先の部分で測ると寸法が小さくなりがちです。
そしてノギス自体が痛みやすいです。
・内寸の測定(ブロックをクチバシで測定)
平面と平面の幅を測定する方法です。
ポイントはココ
参考程度の寸法しか測れないということです。
完全に新品のノギスでもない限り、大なり小なりクチバシはダメージがある状態です。
ただでさえ測定が安定しないのにクチバシ自体も状態が微妙なので、図面に測定値を記入しないといけないような場合は別の測定方法を検討しましょう。
・段差の測定
・内径の測定
基本的に測定値は小さくなります。
穴径が小さくなるほど測定値が小さくなります。(値より大きい穴があいている)
・外径の測定
・重要!!校正のコツ
ノギスを簡易的に校正(正確な寸法で測れているかチェック&調整)するときは一般的にはブロックゲージを使用します。
※ブロックゲージを使って測定
これはこれでしっかり確認できるのですが
さらにジョーのヘタリ具合やガタツキを加味した簡単な構成方法があります。
※ピンゲージでの校正
こうすることで、測定位置が変わった場合での寸法をチェックすることができます。
この構成技術をさらに昇華させると、力のかけ具合で狙いの寸法になるか、表示にはない部分(千分代)の数値をイメージすることもできます。
部品加工をする上で